スターリィマンと旅する沖縄の原風景「勝連城跡」

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スターリィマンと旅する沖縄の原風景
「勝連城跡」〜沖縄県うるま市〜

絵 はせがわいさお お話 はせがわ芳見

第8話 勝連城跡での出会い

スターリィマンと私は
うるま市にある勝連城跡を訪れました

すると夫婦のスーサー(イソヒヨドリ)が
さえずりながら嬉しそうに出迎えてくれたの

スターリィマン ゆいちゃん
勝連城へようこそ!

この城は沖縄の城の中で最も古く
十二世紀頃から築城されたと言われています

初代城主の勝連按司からはじまり
十代の按司たちがこの城を治めました

この勝連城が一番栄えたのは
十代目・阿麻和利按司の時代です

阿麻和利按司は9代目の茂知附按司の
悪政に苦しめられていた人々を救うために
戦い勝連城主になりました

そして奄美や大和や東アジアとの交易によって
勝連を発展させ厚い信頼を集めた英雄なのです

こうしてどんどん勢力を強めていった
阿麻和利按司に脅威を感じた琉球国王・尚泰久は
重臣の護佐丸を中城城に派遣して牽制したり
娘の百度踏揚(ももとふみあがり)を嫁がせて
繋がりを深めました

それでも天下統一を目指した
阿麻和利按司は護佐丸按司を倒し
首里攻略の準備を進めましたが
妻である百度踏揚とその付き人に密告されて
謀反人として王府軍に滅ぼされました

そんな阿麻和利按司ですが
沖縄最古の古謡集「おもろそうし」では

「勝連の阿麻和利
十百歳 ちよわれ
又肝高の阿麻和利
又勝連と 似せて
又肝高と 似せて」

と謡われ気高い阿麻和利按司と
讃えられています

また勝連城はこの地域に住まう人々から
「カッチングスク」と呼ばれ慕われています

その時代に本当に何があったのか
私たちには分かりません

しかし 誇り高きふるさとの
この勝連城と共にこれからも私たちは
生きて参りたいと願っているのです

スーサーたちが見上げる先に
夕陽に照らされ威容を誇った勝連城が
威風堂々と立っていました

その美しい姿に私は息を呑み
しばらくスターリィマンと一緒に見つめていました

これまで様々な城を巡ってきて
それぞれに立派な按司がいて
悲しい歴史も多いけれど
みんなふるさとを誇りに思っているのね

そうだね ゆい

暮れゆく勝連の空に見送られて
私たちは最後の場所へと出かけていきました

続く・・・

スターリィマンと旅する沖縄の原風景(第8作目)
「勝連城跡」(M20号キャンバス)
絵  はせがわいさお
お話 はせがわ芳見